ねだるのではなく、勝ち取る気で

独立することを目標にしている人は多い

パティシエとして活動している人の最終的、という言い方は誤りかもしれないが最大の目標とすべき到達点は何か、ということを模索してみようと思う。世界一のパティシエになる、といった壮大な目標を掲げている人もいるだろう、中には専門的でもそうだがすべての洋菓子を自分で作れるようになる夢を持っている人もいるかもしれない。またある人はグリム童話に出てくるお菓子の家を自分の手で再現してみたいと考えている人もいるのではないだろうか。

夢を持つ事は素晴らしいことだ、パティシエとして活動したとしてもやはり目標となる夢を持っていなければ日々辛い仕事をこなしていくことは難しい。仕事にやりがいを見出すことは出来たとしても、自分がどこに行くことを目的に仕事をしているのか、現状維持を望むことはたやすいがその先に進もうとする貪欲なまでの意志を持つのは人だからこそ出来ることだ。どうせなら自分でやれるのなら実現させてみようではないかと考えている事が有るのではないか。その1つも着地点として『開業する』というルートの開拓だ。

独立という言葉でも当てはまるが、その辺の細かいところは良いだろう。自分で作った店舗で、自分の商品を並べて販売して生計を立てる、辛くそれまで以上に考えなくてはならない事も出てくるが、御パティシエとして成功するならまずは自分の城を建城して、一国の城主となることも大事なことだ。そしてこれは終着点ではなく、着地点として利用する通過点に他ならない。では本格的に独立するとなったらどの程度の準備期間を要することになるのか、話をしていこう。

職人としてそれなりに時間を要する

パティシエとして独立することになったらそれ相応の準備期間は必要となる、自分で自分のお店を持ち、自ら製作した洋菓子を売りに出すとなったら当然技術的なものがなければ売上を立てることは出来ない。要は、実力があるなら誰でも出来るということであって、自分の作るお菓子が万人向けするほど美味しいと自負できるほどなら独立しようと思えば出来るだろう。やる気と実力が平行していなかったら、という点については言及する必要もないので省かせてもらう。独立・開業するとなったら高い専門的な知識・技術・センスといった面を全て自分で補っていかなければならない。新作スウィーツの開発も常日頃研究していってオリジナル商品の開発に勤しむ必要性も出てくる。

それまで企業で雇われていただけだったら、一定の作業をこなして専門性を高めていればよかったが、独り立ちするということはそれをこなせるだけの技量を身に付けていなければならない。菓子作りだけでなく、経営についてもだ。勉強する事を決して怠らないこと、さらに自分の店を構える気でいるなら留学などをして修行を積む事は絶対不可欠だ。自分だけのオリジナルで大成できればそれはまさしく本物の天才だ、そんな稀少な人間はまず存在しない。開業するにしても、修行先で一人前として認められてからようやく自立できるだけの実力がついた、師からそう判断されればようやくプロとしての門出に立てたと見なされるのかもしれない。

若いうちからの開業など無謀そのもの

開業しているパティシエの人達を見ても、有名なパティシエであったとしても40代後半から独立して店舗を構える、という人もいる。その年齢まで開業せずに勤めている人もいる。経営することの難しさを理解しているからこそ、自分には出来ないと思っている人もいるからこその判断であって間違いではない。

こうしてみると少なく見積もっても15年以上の修行期間を見繕っていたほうが良いかもしれない。つまり、20代で独立しようというのは業界全体からしてみれば、あまりに夢物語過ぎるということだ。よほど幼少期の頃からお菓子作りを懸命に行ってきたという条件でもあれば話が別だが、大半はどんなに早くても40代前半から開業するケースが多いようだ。

独立するにしても何を目安にするか

独立したとしても自分がどんなお店を作りたいかで、ビジョンも異なる。高級素材をふんだんに利用した洋菓子を製造するのか、または個人経営で開業した周辺の地元でこじんまりと自分の世界観を凝縮して表現したお店にするかで、また方法も異なる。

通常想像できるお店ともなると経営と菓子製造はもちろん、規模が大きくなれば従業員を雇う必要出てくる。そうなるとやらなければならない事が数多く出てくるので、結局一年中働きづめという人も少なくはない。開業したての経験値として浅いパティシエからすればブラック企業を自ら開業したも同然の状況だ。そして何をするにしても全て自分にその責任が跳ね返って来るとなったら誰も攻める事はできない。当たり前だが、独立するにしてもまずは自分の身の竹にあった経営を行っていくこともステップアップだ。

そういう意味でまずは自宅を本格的に改造してちゃんとした洋菓子が作れるだけの機材を設置する、あるいは自分の持っている土地で本当に個人の趣味範囲で行っているという風なお店から始めてみるというのもありだ。何かしら有名なコンクールでの優勝経験、また有名店での修行経験といった肩書きを持っていれば客つきもいいかもしれないが、まずは地道に自分を知ってもらうところから始めるのが成功への近道だ。

製作したお菓子についてはカフェを始めとした旅館に営業を掛けて卸して販売してもらうなどの活動を行なう、また今ではインターネットを利用したネット販売でお菓子を売るというのも1つの手段だ。ネット販売は今のところまだまだ未知数な部分も大きいが、活用するだけの価値はある。

独立する事を目標としている人は多いだろう、だが誰もが有名なパティシエに慣れるというわけではない。そうなると少しでも自分を売り出すためにも営業をする、というのも大事になってくる。自分の作ったお菓子を食べた人を笑顔にしたいと考えている人は多いはず、だが独立はそれだけの技量が備わっていなければあっという間に破滅を導くことになる。パティシエだけに限らないが、まずはキチンと自分の実力を養うこと、これを欠かさずに行っていかなければならない。

パティシエを目指している、また活動している人を応援する!

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